Food Director

食品の全てを掌るプロフェッショナル(募集終了)

エリア : 西条

テーマ : フード

プロジェクト概要

肥沃な土地に盛んな農業。恵まれているこの地の資源をもっと活用したい。豊かな生産地としての可能性を最大限に引き出し、新たなプロダクトやサービスをプロデュースできる、食品のプロフェッショナルとして、西条から食品業界を活性していきます。
生産者の現場から、加工・製造、品質管理、流通、マーケティングまで、食品に関わる全てのプロセスを把握し、最適なビジネスに落とし込むことができる人材が求められています。西条市は主に農産物の多様性や生産量において大きなアドバンテージを持っています。この恵まれた環境において本当のプロフェッショナル人材を育成することで、地域の食の魅力を発信しビジネスへとつなげていきます。
「産業フードプロデューサー」として幅広い活動を展開している中村新氏のもとで修行をしながら、西条市をベースとした独立起業などを目指します。

※このプロジェクトの募集は終了しました

目指す未来

・西条の生産物を十分に生かした食品の開発やプロデュースが頻繁に行われている
・食品の品質管理や安全管理の課題を十分にクリアできる技術や知見を備えた人材が増える
・地元の事業者や生産者などが、食品開発を行う時のコンサルティングやディレクション機能が整備されている
・次世代の食のプロフェッショナルを育てる育成環境が整備されている

求める人材

・食品開発や調理に対する経験や関心があり、また食への好奇心が旺盛である
・積極的に学び成長する貪欲さと、何にでもチャレンジする気概を持っている
・可能性を最大限引き出し、ビジネスチャンスへとつなげる粘り強さを持っている

パートナー

中村新(株式会社キッチンエヌ 代表取締役)

1959年生まれ。辻調理師専門学校を主席で卒業後、同校教職員を経て単身渡欧。三ツ星レストラン等での修行後帰国し、ホテルピエナ神戸総料理長就任。その後、プロデューサーとして数々の飲食店を成功に導き、「一夜一夜」のフランチャイズ運営のため1998年㈱キッチンエヌを設立。良品計画、JR東海フードサービス、UCCグループ、名鉄レストラン等、現在の食シーンを牽引する数多くの優良企業の支援を継続中。テレビ番組レギュラーや、著書、雑誌コラム等の執筆も多数。全国からフードプロデュースによる地域活性化の依頼が殺到している。

インタビュー

地方の人たちが「食」で夢を見られる世界を作る<株式会社キッチンエヌ・中村新氏>



―西条市の「食」のポテンシャルについてお聞かせください


西条市はなんでも栽培できる豊かな気候であるがゆえに、食のスペシャリスト(フードディレクター)の存在次第で「地方最大の6次産業の町」になれる可能性があると思います。ただ、その可能性を活かすためには技術が必要です。土地の気候や文化が育んだ食材をいかにディレクションできるかどうかが決め手になります。最近では「たくさん採れる農産物を加工してみたが売り先に困る」というケースが全国各地で起こっています。商品を作るのと、商品が売れるのとは大きな違い。加工品一つとっても、衛生管理や品質管理、生産性、ターゲットの選定から売り先まで、幅広い領域でプロの視点で仕事ができなければフードディレクションとは言えません。個人の幅広い知識や経験だけでなく、専門性を持つチームを作って幅広くニーズに応えることも必要になってくると思います。



―どのような性格、能力が向いていると思いますか?


一番大事なのは「想いを断ち切らない人」でしょうか。
気合いや根性ももちろん、想いが継続できるかが本当に大事です。特別なスキルや経験は特になくても、想いを胸に、努力を続けていけるかどうかを重視します。
7割を超える多くの若者が飲食業で給料をもらったことがあるそうですが、実際に飲食業で食べていける人はほんのわずか。途中で諦めてしまう人が多い業界です。私は仕事をとおして、「美味しいものを作ること」に喜びを感じていました。ですが、最近は「若くとも、ちゃんと生活できる料理人を作ること」にさらに魅力を見出すようになりました。地方の人たちが「食」で夢を見られる世界を作る。「食」に関わる人たちが憧れるような料理人を作る。「教育する」というより「仲間」を作る、それが今回のプロジェクトのゴールです。
また、性格は楽観的な方が良いですね。一流の料理人はその多くが楽観的。くよくよせず、明日は明日の風が吹く。そんなスタンスの人が成長するように感じますね。



―ラボメンバーはどのような3年間を過ごすことになるのでしょうか?


いくつかあると思います。専門性を極めて、一人前の料理人になり西条市でお店を持つ。生産者さんたちの加工品を手掛ける。本人の適正にもよりますが、西条の食資源を上手に使えるプロになってもらうことをゴールに見据えています。
具体的には西条にある「糸プロジェクト」という民間企業によるまちづくりプロジェクト内の「マルシェ」と「食の学校」を使って勉強していただこうと思っています。
「食の学校」で6か月学ぶ中で、得意とする専門分野を見つけ出し、それ以降は各専門の先生に付いて修行し、極めていくという形です。私のもとで、ディープな商品開発の現場を見ることもあるでしょうし、キッチンエヌのスタッフ研修にも参加してもらうかもしれません。いずれにせよ、実践的な学びから、お客様のお役に立ち、かつ利益を生み出せる料理人になってもらえたらと思います。