Artist in Guesthouse
アーティストとともに学び気づく(募集終了)
エリア : 弘前
テーマ : コミュニティ / アート / まちづくり
エリア : 弘前
テーマ : コミュニティ / アート / まちづくり
弘前での関わりを教えてください
Uターンしたのは2014年で、弘前暮らしは約40年ぶりです。高校卒業後、進学のため上京。そのまま東京の建築デザイン事務所や大手広告代理店に勤め、都市開発やパビリオンの展示デザインなどを手がけていました。
弘前に戻ったきっかけは、現在、市が進める吉野町煉瓦倉庫を芸術文化施設に改修するプロジェクトです。この煉瓦倉庫は弘前市の中心市街地に位置する吉野緑地公園内にあり、明治~大正期に酒造工場として建造され、弘前市民にとって記憶遺産的な存在としてあり続けていました。私も幼少期、子どもながらに「黒塀に囲まれたこの建物はなんだろう?」と不思議に思いながら通学していたことを今でも記憶しています。
これまで関わられた中でどのような可能性を感じていますか?
この煉瓦倉庫で、2002年、2005年、2006年、弘前出身の現代美術家・奈良美智さんの展覧会が開催されました。3回の会期中、累計で16万人近い来場者があり、経済効果もさることながら、展覧会が弘前市民にもたらした興奮は今もなお語り継がれているほどです。
煉瓦倉庫は入っていただければわかりますが、その雰囲気はかなり独特です。工場、倉庫として95年の時間が刻まれた神秘的ともいえる空間に、アーティストはもちろん、訪れる人々も魅了されるはず。ここを中心に「アートのあるまちづくり」ができれば、弘前の中心市街地は賑わいを取り戻すと確信しています。
パートナーとして、本プロジェクトにどのような思いや狙いがありますか?
あちこちにアートを見かける街、日常生活の中にいつもアートがある街、が私の最終ゴールイメージ。
子どもたちが早くからアートやアーティストに接する機会をつくることがこのプロジェクトの狙いです。小さいうちからアート接することで、自然に多様な価値観や自由な発想力が育くまれ、感性豊かな人になっていってくれるのではないでしょうか。
そのためには、外から招いたアーティストが、一定期間住みながら作品制作ができるような環境(アーティスト・イン・レジデンス)と、弘前市民とアーティストが交流できるスペースを備えたゲストハウスが必要です。
本プロジェクトのやりがいや苦労はどのあたりにあると思われますか?
本プロジェクトはアートに関心のない人でも楽しめる、アートの入口になるようなゲストハウスづくり、アーティストの活動拠点づくり、アーティストと弘前市民との交流の場づくりという3つのチャレンジがありますが、私には事業計画や施設のイメージなど、具体的なことはまだなにもない状態です。
このプロジェクトにチャレンジしてくださる方の知見、経験を頼りにしています。少しずつ形にしていければいいのではないでしょうか。
本プロジェクトで伴走する起業家に期待することを教えてください
自ら楽しみながらチャレンジしてくれる人。奇人変人、和人外人、知的障がい者、LGBT(性的少数者)など、多様な個性の人たちの中にふつうに飛び込んだり、迎え入れられたりする人。世界中から多様なゲスト、アーティストが集まる「ボヘミアン指数の高い」ゲストハウスをこの弘前の街で始めたい人。
煉瓦倉庫は耐震補強などの改修工事を経て、2020年春、現代美術館としてオープンする予定です。そこから弘前は変わり始めます。現代美術館とともに世界の人々を引き付ける磁石のようなゲストハウスづくりに共感してくれる人を求めます。
募集は終了しました。