Local Production

地域の魅力を伝えるグッドローカルカンパニー

エリア : 西条

テーマ : コミュニティ / デザイン / まちづくり

プロジェクト概要

どの地域にも魅力的なヒト、モノ、コトがありますが、あまり知られていなかったり、大きな可能性を持ちながら眠っていることがあります。そうした地域の魅力を発見し、磨き、表現し、編集を施し、アウトプットする。地域にある様々な資源を現代風にアレンジしマーケットへと再度投入するだけでなく、地元のマーケット自体を開拓することで、都心の一極集中から離れて地元消費を促していきます。プロダクトやサービスのあらたな魅力を引き出したり、そこに多くの人を惹きつけるなど、地域に合わせた経済圏をデザインすることで、地域の魅力が地元によって支えられ発展するような生活文化が醸成されていくでしょう。


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目指す未来

・様々な経済圏が重なり合って、西条独自のマーケットが生まれる
・地域の産品や人材などさまざまなリソースがリブランディングされ活性化する
・地元の資源や環境に対する愛着と誇りを持つ人が増え、それが地域全体の魅力となる

求める人材

編集者/ディレクター:好奇心をもって地域にある様々な資源を調査・発掘し、その魅力を引き出すことができる。編集的な視点でのディレクション、プロデュースなどを心がけ、新たな価値を生むことができる。地域に根ざし持続的なものづくりや価値創造に関心がある。

パートナー

玉井大蔵(パン豆ひなのや〈株式会社りんね〉代表取締役)

愛媛県西条市(丹原地区)出身。大学卒業後、三菱電機株式会社に入社。27歳でUターンし、一度は実家の農機販売店を継ぐ。31歳でパン豆ひなのや(株式会社りんね)を立ち上げ、パン豆(ぽん菓子)の製造・販売を行う。現在、国内37都道府県、国外では上海、香港(2018夏予定)で商品を展開しており、商品のぽん菓子が外資系高級リゾートホテル「アマン東京」のルームアメニティとして採用されるなど、着実に販売規模を拡大している。カラーミーショップ2017「にっぽん文化奨励賞」獲得。

インタビュー

地元の農村風景、生産環境を次の世代につなげたい<株式会社りんね・玉井大蔵>



ー現在の活動についてお聞かせください


パン豆(ポン菓子)を製造販売しています。
パン豆はアドバンテージがあります。全国的な知名度。専門店や競合他社の少なさ。卸売販売との相性が良い賞味期限の長さ。味付けしやすく、バリエーション展開が容易なシンプルでプレーンな味。気の張らないギフトにも使いやすいカジュアルさ。これはきっと流行る、と信じました。
じつは私はそんなに昔からパン豆が大好き!という訳でもなく、食べる機会もそんなに多くはありませんでした。それが、良い意味で裏目に出まして。客観的に、自分の商品と良い距離感をもって向き合えるんです。想いは強すぎても弱すぎてもダメなんだと思います。



ーこれまでの経緯を教えてください


大学卒業後、知名度や条件に惹かれて、大手電機メーカーに入社、半導体を扱う営業をしていました。入社4年目に住み慣れた金沢市から転勤を命じられたのを機に退職し、「いつかは…」とぼんやりイメージしていた実家の農機販売店を継ぎました。
しかし、地元に戻っていざ商売を始めてみると、深刻な問題に直面。農家の高齢化や経営難、業界の構造的な先行きの不透明感。家業の経営そのものに大きな不安を抱きました。そうはいっても、農機販売で生計を立てていくと決めたのですから、当時流行り始めていた農業の六次産業化に注目し、農業そのものの活性化からアプローチして、最終的に農機販売につながれば、という想いで「お米を使った加工品づくり」にチャレンジしました。
最初は、お米そのものの直接流通や、「おにぎり」や「お餅」のような加工品を見よう見まねで作り、近くの産直広場で販売したものの、結果は散々。上手く作れない、作れても賞味期限が短いため、売れ残ったら即廃棄、という有様です。

打つ手がなくなって悩んでいた時に、知人からパン豆を勧められたんです。正直なところ、「パン豆なんて売れるわけがないやろ」と半信半疑でした。ところが意外や意外、直売広場に持っていくと、けっこう売れたんですね。で、売れ始めると調子に乗ってしまって、味付けにバリエーションをもたせたり、パッケージデザインを工夫したり。そうするうちに、市役所の方のお力添えもあって、市内の「食の創造館」に商品を置かせてもらえることになりました。そこに香川県高松市の「まちのシューレ」というセレクトショップのバイヤーさんがたまたまいらっしゃって、私たちのパン豆に目を止めていただき、お店で扱っていただけることになりました。パン豆を作り始めてから半年後の出来事です。
同時期に瀬戸内国際芸術祭というのがあったんですが、その際に全国からいらっしゃったバイヤーの方々にも見つけていただき、「当店でも扱いたい」というオファーが連鎖。以来、創業8年目を迎えた2018年時点で全国37都道府県への展開をするまでに成長しました。結局、本来継ぐべきだった家業は途中でやめ、現在はパン豆専門店の経営に専念しています(笑)。



ー今どのような景色が見えていますか?


都会にはない、自分の周りにあるものと向き合ったとき、何気ない田んぼの風景や石鎚山の山並み、地元の農村風景って悪くないと気が付きました。
農産加工品の事業を始めた当初は、あまりに上手くいかないので、正直、事業をたたんで、都会(会社員)に戻ろうかとも思いました。でも、会社に戻る=根無し草になる。それは避けたい。地元で踏ん張るために、改めて自分が置かれた環境で、「働く」ということに真剣に向き合ったんです。
すると、いろんな再発見があってですね。お米や野菜、どれもが感動するくらい美味しいんですね。そんな食材が採れる地元の農村風景、生産環境を次の世代につなげたい。次につなげるには、地元の農作物を使った商品を製造・販売し、商品を通じて、西条を全国に知ってもらうことが肝心です。
本プロジェクトを通じて、地元西条を知り、実際に足を運んでくださる方、さまざまな人たちや地域との交流人口を増やすことが私の役割だと思い、取り組んでいます。


 

ーラボメンバーにはなにを期待しますか?


パートナーとしては、常に前向きに建設的に考え、行動できる人と仕事がしたいですね。「できない」ことを数えるのは簡単です。本プロジェクトは、ほかのプロジェクトとも横断的に取り組んでいく立ち位置になるでしょう。贅沢を言うと、ある程度のセンスの良さと編集力、発信力がある人が来てくださると嬉しいです。
私たちは、地域にたいして責任をもてる、またより一層地域のみなさまに愛される100年企業になるべく邁進します。起業家とは気軽に相談しあえる仲間として、また一緒に切磋琢磨できるライバルとして、西条の良さを世界に発信していきたいです。