起業家インタビュー:八重樫海人さん<NCL遠野/発酵プロジェクト>
-普段、どのような活動をされていらっしゃいますか?
どぶろくづくりとそれに関わるお米づくりと民宿での業務に関わりながら、修行をしています。
技術研修の立場として入っているので、起業というよりは技術習得を目的として活動しています。
-どうしてこのプロジェクトに興味を持たれたのですか?
最初はNCLの取り組みに参加したいという思いで、どのプロジェクトなのかは気にしていませんでした。
遠野に実際に来て、どぶろくを飲んで、これだったら事業計画書が書けると思いました。事業として可能性があると思ったんです。
-とはいえ、0からどぶろく職人になるということは、大きな決断だったと思います。どのように決意をされたのでしょうか?
どぶろくの可能性を信じてみようと覚悟を決めました。また僕自身、個人として独特のスキルを持っているということもありませんでした。ですので、3年間を0からスタートするというのはある意味すっきりと始めることができ、むしろ良いロードマップだと感じたことも要因の1つです。
-これからの目標を教えてください。
どぶろくの生産量を上げて、さらにおいしいどぶろくを作っていきたいと思っています。またどぶろくからお酢も作っているので、アルコールから遠い人、子ども、妊産婦さんといったアルコールを飲めない人にも、酢という形でアプローチをしていきたいです。まずはどぶろくや酢に興味を持ってもらい、果てには農業、農家さん、原料を作っている人を気にしてもらえるような関係性を、お客さんと作ることができたら嬉しいなと思っています。
八重樫海人(NCL遠野)
遠野の「発酵プロジェクト」に、どぶろくの蔵人として参画。大学院まで社会心理学を学んだ後、WEB調査会社でアンケートの設計、データ収集などを担当。現在は「とおの屋 要」のオーナーである料理人/醸造家の佐々木要太郎さんのもとで、どぶろくづくりについて技術習得中。