Horse Sharing

馬のまちで作り出す新たなシェアリングサービス

エリア : 南相馬

テーマ : 動物 / コミュニティ / ツーリズム

プロジェクト概要

アメリカで概念が誕生し、あらゆる分野で急速にサービスが拡大しつつある、シェアリングエコノミー。個人が所有する遊休資産を貸し出して、貸し手は既に所有する資産で新たな価値を生み出し、借り手は初期投資や維持費といったコストを負担することなく必要な時だけ利用できるというメリットが注目されています。

このプロジェクトでは、南相馬市内で150頭以上飼われている馬を活用したシェアリングサービスを立ち上げます。
南相馬市で千年以上続く祭礼、相馬野馬追のために飼われている馬たちは、年に一度の神事以外にほとんど活用されていません。そこで、馬を遊休資産と捉え、例えばホースセラピーや乗馬体験、企業乗馬部のように祭礼以外での活用・仕組みづくりを目指します。
具体的には、馬のシェアリングサービスの運営・管理、牧場や住民の方々との協力によるサービスの拡充、乗馬部を福利厚生として取り入れてくださる企業への営業、インバウンド向けのツーリズムとの連携などが考えられます。
G1優勝馬や重賞制覇馬などが身近にいる南相馬ならではのシェアリングサービスを生み出し、次世代型の馬と共生するまちを創造していきます。

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目指す未来

・地域の遊休資産が日ごろから活用され、新たな価値や経済活動を生む
・広く活用されることで馬の飼育コストを地域で分散し、飼育の持続可能性を向上
・馬事文化が地域内だけでなく、誰でも体験できるものになる

求める人材

・地域文化・社会を理解し、相手に寄り添った交渉ができる
・新しい考え方やアイデアを取り入れ、伝統文化の継承や動物との共生を志す
・好奇心をもって地域にある様々な資源を調査・発掘し、その魅力を引き出す情報発信ができる

パートナー

山下敏義(株式会社Grune 代表取締役)

福島県南相馬市出身。2級建築士資格を有するとともに、ARやVRに関連する開発案件を多数手がける。工学部建築学科を卒業後、スイスのソフトウェア開発会社においてソフトウェア開発に従事。ドイツにおいて、ソフトウェア開発にあたる。
2013年、独立起業。福島県南相馬市および宮城県仙台市においてソフトウェア開発事業を立ち上げるとともに、インドネシアに開発拠点を開設し、エンジニアの育成に取り組む。
相馬野馬追いの伝統文化を支えるために、地域で繋養されている馬を共有するサービス、シェア馬で2016年福島ベンチャーアワード東邦銀行賞を受賞。

インタビュー

乗馬人口を増やし地域の発展や祭礼の持続化につなげる<株式会社Grune・山下敏義>



ー南相馬でのこれまでの関わり・取り組みを教えて下さい。


2016年の3月に、7月の南相馬市小高区の帰還困難区域解除に向けて、帰還後の生活を支援するサービス開発を目指す「小高ハッカソン」が開催され、そこにITエンジニアとして参加しました。実は「シェア馬」というアイデアは私が考え出したわけではなく、そのハッカソンの運営側から最初に提示されていて、面白そうだなと思ったことと、実際に南相馬のリソースを考えたときに実現可能性を感じたので、そのチームに参加しました。
ただ、そうは言っても馬に乗ったこともなかったので、まずは南相馬で馬を飼われている方のもとで乗馬させていただき、実際に馬と関わり始め、その後2017年より野馬追にも参加するようになりました。
シェア馬というアイデアを形にしていくなかで、ベースとなるWEBサイトの作成を行い、南相馬では海や山で乗馬できるということをアピールするために、動画を撮影しました。現在は、行政との調整後、シェア馬サービスでの砂浜の使用許可もすでにおりています。
乗馬体験の提供をするにしても、受け入れ側の人員数が限られており、大量の予約や注文をさばいていくのは現実的に難しいという部分もあり、企業乗馬部という枠組みに目をつけました。ある程度決まったサイクルで馬に乗っていただき、月額でフィーを頂ければ、収益化という部分でも安定します。
そして、そのお金が野馬追に出ている(馬を飼っている)人や牧場にいきわたり、地域の発展や祭礼の持続化につながり、ゆくゆくは企業の発展にも波及していくこと、これがこのプロジェクトの構想です。



ーこれまで関わられた中で南相馬にどのような可能性を感じていらっしゃいますか?


世界でも最大規模の数の馬が参加する祭礼である、相馬野馬追が千有余年続いてきたことと、砂浜や馬事公苑といった、地理的なリソースがあることですね。プロジェクトの観点で言うと、野馬追に出ていて、乗馬を教えることができるシルバー人材も南相馬には多いと思います。他の地域にはない独自のものなので、ここで勝負していかないと、という想いがあります。



ーパートナーとして、本プロジェクトにどの様な思いや狙いがありますか?


一番の狙いは、相馬野馬追の存続です。馬具を揃えることや、馬を飼うことなど、野馬追の参加にはさまざまなハードルが考えられますが、まずは一番最初の、乗馬人口を増やすという部分にこのプロジェクトは貢献できるのではないかと考えております。



ー本プロジェクトのやりがいや苦労はどのあたりにあると思われますか?


野馬追の祭りとしてのポテンシャルも高いですし、枠組み的にも事業の方向性は定まっているので、今のところ苦労しそうなことは思いつかないですね。



ー本プロジェクトを通して、南相馬で描く未来はどのようなものですか?


相馬野馬追が今後も続き、世界中に認知されてほしいです。
さらに、震災から7年以上たった被災地を見ようと視察にくる人も数多くいる中で、乗馬体験を視察プログラムの中に組み込み、地震・津波・原発事故に見舞われた土地で、新たな試み「シェア馬」が始まっていることをアピールするなど、研修や視察とも合わせて南相馬の魅力を外部に発信していけたらと思っております。



ー本プロジェクトで伴走する起業家に期待する事を教えて下さい。


生き物を扱うので、大前提として生き物が好きな方がいいですね。
あとは、自分で動ける人ですね。自分で考えて、プロジェクトをスケールさせていく気概のある人をお待ちしております!