Greengrocer 2.0

八百屋2.0 野菜のスペシャリスト

エリア : 弘前

テーマ : 農業 / 流通

プロジェクト概要

弘前といえばりんご栽培が有名ですが、野菜の生産も非常に盛んに行われています。八百屋は、本来生産者と消費者をつなぎ、野菜や果物の魅力を伝え、持続的な生産現場と豊かな食卓をサポートする役割を担うスペシャリストでした。大型商業施設などに押されて地域の八百屋さんは減少傾向にありますが、やはり地元の生産&消費事情に精通し、日々の暮らしに密着した彼らの存在は非常に魅力的です。このプロジェクトでは、そうしたこれまでの八百屋としての役割も果たしつつ、さらにバージョンアップした、野菜や果物の総合商社のような新しい八百屋を目指していきます。ただ生産者と消費者をつなぐだけではなく、一般消費者や事業者のニーズに対応し、農作物の可能性を最大限引き出せる存在になります。そうすることで、これまでは流通にのらずに消費しきれていなかった野菜の利用を拡大し、地元産の野菜を地域で消費する流れをより促進することができます。
弘前を中心に精力的に野菜販売を手がける『ひろさきマーケット』の高橋信勝氏のもとで学びながら、新たな事業開発と消費・流通文化の創造に向けて動いていきます。

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目指す未来

・弘前産の野菜が地元で愛され多く消費される
・廃棄野菜などがなくなる
・弘前といえば美味しい野菜
・全国の事業者から引き合いがある

求める人材

・野菜が好きで農業などの基礎的な知識を持っている
・経営的視点から持続的な事業設計ができる
・生産者、消費者それぞれの立場で考えることができる

パートナー

高橋信勝(合同会社ひろさきマーケット 代表社員)

合同会社ひろさきマーケットは、会社理念の『三方良し』の考えのもと
(1)お客様とブランド農家の方を繋ぎ、喜んでいただけること
(2)生産者の方のこだわりや様々な想いが詰まった野菜をお客様にしっかりとお届すること
この2点が我々の役目であり、責務だと考えております。
いい食材は、人の心を豊かにします。我々はそう信じ、今日も全力で人と、食材と、向き合います。

インタビュー

新しい流通のあり方に挑戦する<ひろさきマーケット・高橋信勝氏>



ー弘前での関わりを教えてください


弘前で高校を卒業し、介護事業所や食品の運送事業所で勤務。その中でお年寄りや一人暮らしの家庭に食料や生活用品を配達する仕事がありました。仕事を通じて買い物困難者が多いことを改めて知りました。さらに青森は全国でも有数の豪雪地帯。冬になれば買い物がさらに不便になります。こういった現状に少しでも役に立てればと、自分の店を立ち上げました。2011年のことです。
実店舗を構えたのは、無店舗より信用が得られるから。当初は中心市街にある市場のスペースを借りて惣菜や野菜を扱っていましたが、飲食店を始め、百貨店やデパートからお声がけいただき、店舗数を増やし、現在では弘前市だけでなく青森市にも店舗を構えるようになりました。



ーこれまで関わられた中でどのような可能性を感じていますか?


青森県は食料自給率が100%を超える全国でも指折りのエリアです。日本一を誇るリンゴの他にも生産量が上位にある果物や野菜、まだ知られていないような在来作物や西洋野菜に挑戦している生産者がたくさんいらっしゃいます。豊かな自然と土地を生かした農作物が実はたくさん眠っている地域です。
たとえば初夏に収穫できるアスパラガスやミニトマト。中には、生産者たちが独自に編み出した栽培方法によって驚くほど甘みがあるものもあります。これらの生産者の思いが詰まった野菜を消費者に直接届けることができれば、必ずおいしいと感じてもらえる。そんな自信はあります。



ーパートナーとして、本プロジェクトにどのような思いや狙いがありますか?


従来型の商店街や食品専門店といった地域密着店は閉店しつつあり、ネット通販やコンビニエンスストアでの買い物が主流になっています。利便性を考えれば仕方がなく、時代の流れなのかもしれません。
一方で、市場では値が付きづらいけれども売り場にあればお客さまが買い求める珍しい野菜や、味は同じでも規格外と呼ばれ値が付きづらい野菜など、自らの値付けで流通させることができる農作物がたくさんあります。トレーサビリティーを確保し生産者のこだわりまでも消費者に伝えられるような新しい流通形態を作ること。販売代理店としての機能を持ち合わせた地域にある新しい形の「八百屋」を目指し、顔が見えるような流通を形にしていきたいです。



ー本プロジェクトのやりがいや苦労はどのあたりにあると思われますか?


私たちが挑戦しようとしていることは、採算性とのバランスを考えながら進める部分が大きくあります。思いや気持ちだけでは片付けられないことも多々あり、「作り手」「買い手」「売り手」の三者それぞれがwin-winの関係を作っていくことが理想ですが、時には難しいこともあるものです。
しかし、売り場に立ち、消費者の需要や直接話をする機会を持ち、珍しい野菜などの食べ方を教えたり逆に教わったりすることも。「おいしかったよ」といった声を現場で聞いたときの充実感は替えられないものがあります。



ー本プロジェクトで伴走する起業家に期待することを教えてください


消費者と生産者をつなげる架け橋のような仕事です。消費者の声や需要を汲み取るマーケティング能力や商品開発に生かすアイデアも必要となります。規格外のため流通させることができない珍しい野菜を作っている生産者を見つけることも仕事。青森県内を探検するように回ることや、生産者とその場で交渉し、成約に結びつけるような行動力も必要になります。
私の場合、見たことがないビニールハウスを見つけると今度はどんな作物とどんな生産者の方に会えるのかと想像してしまい、宝物のように感じていまいます(笑)ビニールハウスに人がいなければ、付近にいる人まで探して「あれは誰のビニールハウスですか?」と迫ってしまいますね。こんな風になってもらいたいです。