起業家インタビュー:安部史織さん(NCL奥大和/「馬と生きるプロジェクト」プロジェクト)

―普段、どのような活動をされていますか?
奥大和宇陀市で『馬と生きるプロジェクト』に携わっています。引退競争馬などの馬のお仕事づくりをしていて、乗って自然の中を歩いたり、馬と触れ合ったりというホストルッキングや、馬の力を借りて馬搬や馬稿、馬糞たい肥としての活用などを、これからやっていきたいと思っています。

―どうして、このプロジェクトに興味を持たれたのですか?
もともと馬が好きで、ここに来るまで6年間勤めていた北海道の競馬場の仕事も好きだったのですが、競走馬の末路が気になるということがありました。普通馬は20,30歳が寿命なのですが、引退した競走馬の寿命は10年くらいです。普通は、屠殺をしたり、ペットフードになることが多いです。このことに対して納得がいかないというわけではありませんでしたが、人と馬の関わりを増やして、多くの馬の未来を拓きたいと思っていました。私自身も人とも馬とも、もっと接する仕事をしたいなと思っていました。実家から近く手伝いができるのも大きかったです。

実は最初NCLのことは全く知らず、HP見ても全く分からなかったです(笑)しかしNCL内部に知り合いがいて、奥大和の自由枠で応募してみないかと誘っていただき、食と農という奥大和のテーマに合わせ、馬糞たい肥を使った循環農業を提案し、NCLメンバーに採択されました。

―起業しようと思ったきっかけはありますか?
自分がとても可愛がっていた馬がいて、その馬の行方が分からなくなってしまったことが大きなきっかけだったように思います。とても頭のいい馬だったのですが、もともと足に疾患抱えていて、10歳になる前くらいに引退しました。引退して北海道の乗馬クラブや神戸に行ったということは聞いていたんですが、そこから行方がわからなくなっていて。おそらくもうダメかなと思いました。可愛がった馬がこの世にいないと分かった時に始めて、今まで楽しい仕事だと思って続けてきたけど、このままでいいのかなって思いましたね。そこから気持ちが揺らぎ始めたと思います。

―0からの起業に関して、心配はありませんでしたか?
地域おこし協力隊制度を使わせてもらっていますが、そうじゃなくとも自分で起業をしたいと思っていたので、このような仕組みの中で起業できるのは心強いです。ほかにも奥大和だとロート製薬さんがプロジェクトのサポートをしてくださるということで、不安よりも安心感の方がありました。

―最後の質問です。これからの目標があれば教えてください。
まず直近11月に馬が来るので、それまでに頑張って馬を迎え入れる体制を整えるということがあります。また今の任期も11ヶ月を経て、残り丸2年で事業としてきっちり形にして軌道に乗せたいと思っています。自分のやっていることを通じて、ちょっとでも多くの人が馬に関心を持ってくれて、もっと馬の居場所づくりが様々な場所sでできればなということが目標です。

安部史織(NCL奥大和)
北海道の競馬場で馬に携わる仕事をしたのち、宇陀市に移住。「馬と生きるプロジェクト」で馬を活用した持続可能な事業づくりや、馬と人が共生した生活を目指す。2018年11月に引退競走馬1頭を含む2頭の馬との暮らしを始める予定。

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